「つくる」楽しさをシェアできるDIYショップ

衣・食・住・作

DIY(日曜大工)の道具や金物を販売・レンタルしている小売店です。

コンセプトは、「「つくる」楽しさをシェアできるDIYショップ」。


たとえば、料理。

いつでもできあいのものが手ごろな値段で手に入る世の中、わざわざ手間暇かけて自分でつくる人は少なくなっています。

そんな日常に、Bis&Ketではあえて「つくる」を取り入れることを提案します。

あえて「つくる」メリットって?

モノへの愛着が増したり、モノのありがたみを知る契機になります。

モノの仕組みがわかるようになって、メンテナンスやリメイクだって自分でできるようになるかもしれません。

なにより、「つくる」時間を家族や友人とシェアすれば、コミュニケーションが増えて、つくったモノを通して長い時間思い出を育むことだってできます。

さらに、共通の話題を持った人同士のつながりの輪が広がってコミュニティが生まれ、仕事や家庭とは異なる第三の居場所を手に入れることができます。


衣・食・住・作。

「つくる」は、決して特別な行為ではありません。

日常に溶け込んだ当たり前の行為として、とらえられるべきだと考えます。


食べられないビスケット?

Bis&Ketは、ビスケットと読みます。

家具製作などの木工に使う部材の名称で、長さ50㎜前後のラグビーボール状の木片のことをいいます。

木材と木材を「つなぐ」部材で、同様にBis&Ketを通じて人と人とがつながっていってほしい、という思いで、この名前にしました。

ビスとブラケット(棚受け)で気軽に収納棚をつくってほしい、という願いも込めています。

いまのところ食べられるビスケットのご用意はありませんが、近々コーヒーのテイクアウトをスタートさせる予定です。

Bis&Ketらしく、電動工具メーカーMAKITAのコードレス・コーヒーメーカーを使ったオリジナル・ブレンドコーヒーをたしなみながら、店内をご覧いただいたり近隣を散策して楽しんでいただけたらと思います。


見た目が大事。楽しさあふれるデザインをセレクト

せっかく手間暇かけてつくるなら、気軽に取り組めてわくわくする楽しい時間にしたいところ。

Bis&Ketでは、使い勝手のよさを前提に、見た目がかわいいもの、かっこいいもの、ちょっと変わったものを基準に、金物や道具をセレクトして販売しています。

ちょっと古めかしいデザインの引き出しノブやいびつな形のハンドル、シンプルながら独特な質感のフックなど、色も形も多様で、金具の組み合わせを考えるだけでも楽しいものです。

ただ、選んだ金物を取り付けるには、道具を使ったり、取り付ける壁などの性質を考慮する必要が出てきます。

そんなDIYに対しての難しい、怖いイメージを少なくしていくことで、より「つくる」を日常に取り入れる人が増えるのでは、と期待します。

刃物を使ったりしてケガをするイメージが強いDIYですが、昔に比べ安全性を向上させた道具が増えているため、基本的な使い方や扱ううえでの注意点をていねいに説明することで、恐怖心を少なくすることができると考えます。


買う前に試し使いできる金物屋

道具に対して高価なイメージを持っている方には、レンタルサービスをオススメします。

Bis&Ketでは、MAKITAの電動工具が1日500円(税抜)で借りることができます。

ほとんどが、軽量バッテリーながら、プロツールとしても通用する機械です。

試しに使ってみて、これならほかの作業でも使えそうだな、と思えば買うもよし、この先もそんなに使用頻度がなさそうだな、と感じた人は、引き続きレンタルに頼る選択もできます。

ちなみに、Bis&Ketでインパクト・ドライバーを借りた場合、本体とバッテリーと充電器が各1台、専用ケースが付いてきます。

ビットやキリなど、先端工具は用途に応じて別途購入が必要になります。

ほかにも、ワークエプロンや大工さんが使うタビ靴と呼ばれるシンプルなデザインのワークシューズ、長さも樹種も形もさまざまな木材、古材、DIYや建築、暮らしをテーマにした雑誌や書籍の古書販売も行っています。


海近ならではの品ぞろえも充実

土地柄、海風による建物への影響は避けられないため、サビ止め剤や金属用研磨剤、スプレー、塗料など、海近ならではの需要に応じた商品を充実させています。

また、都心に比べると、敷地に余裕をもった家が多いため、ウッドデッキの施工案件も多く、メンテナンスに使う塗料やデッキ専用ビスなどを常時取りそろえています。

建物が傷みやすい環境ゆえ、いちいち業者に頼まずに、体力がある限りセルフメンテナンスする人も多く、そのハウツーをご紹介するワークショップなどの体験型イベントの開催も検討しています。


湘南発「つくる」体験エリアとして発信

江の島や鎌倉に比べるとなんとなく発信力が弱い鵠沼、片瀬エリア。

だからこそ、ふらりと立ち寄っていただいた観光客や近所のこどもたちが、気軽に「つくる」を体験できる仕掛けを用意しています。

たとえば、ビスケット部材をベースに、お店のロゴにもなっているビスケくんの顔を、接着剤を使ってビーズや毛糸、アクセサリーパーツなどでデコレーションするサービス。

小さなお店ですが、このエリアにもっとたくさんの人に足を運んでいただけるよう、いろいろな「つくる」を体験できる場として発信しながら成長できたら幸いです。


Bis&Ket ビスケット

代表 中野雄介

経歴

神奈川県藤沢市生まれ。

出版社でログハウスや薪ストーブの雑誌や書籍の編集業を経て、プロ向けの金物店に約9年間勤務。今年3月に、藤沢市内でDIYショップBis&Ketをオープン。